ディメーター アトモスフィア ソイ キャンドル ソルトエアー 170g レビュー
日本未発売という惹句に惹かれ、ディメーターのアトモスフィア ソイ キャンドル ソルトエアー 170gを個人輸入で購入しました。香りのブランドとして名高いディメーターですが、キャンドルは初めて。しかも、この「ソルトエアー」という香りは、一体どんな香りなのだろうかと、期待と少しの不安を抱きながらの購入です。最安値に挑戦、という言葉にも踊らされましたが、送料を考えると、それほど劇的な安さではなかったというのも正直なところです。
開封、そして第一印象
箱を開けた瞬間に、ほんのりとした香りが漂ってきました。それは、予想していたよりもずっと繊細で、複雑な香りでした。まるで、海辺に吹く風をそのまま閉じ込めたかのような、清涼感あふれる香り。ですが、単なる「潮の香り」というわけではなく、そこに微かな甘さや、どこか懐かしさを感じさせるようなニュアンスも混じっています。
キャンドルの質感とデザイン
キャンドル自体は、シンプルながらも洗練されたデザインです。ガラス製の容器は、どんなインテリアにも馴染みそうな透明感。170gというサイズ感も、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いです。ソイキャンドルなので、煤が出にくく、空気を汚しにくいというのも嬉しいポイント。環境にも配慮されているというのは、現代において重要な要素ですよね。
点灯、そして香りの変化
早速火を灯してみました。最初は、ロウが溶け始めるまで少し時間がかかりますが、一度溶け始めると、均一に香りが広がっていきます。火を灯した瞬間、先ほど感じた繊細な香りが、より一層豊かに、そして空間全体にゆっくりと広がり始めました。
「ソルトエアー」の香りの解像度
「ソルトエアー」という名前から、もっと強烈な潮の香りを想像していましたが、実際は非常に穏やかで、心地よい香りです。海辺の砂浜を歩いているような、太陽の光を浴びた塩の粒が微かに漂うような、そんな情景が目に浮かびます。しかし、それだけではありません。そこに、ほんのりと漂うフローラルな香りのような、あるいは、乾いた草のような、自然の温かさを感じさせる香りも含まれているように感じます。この、甘すぎず、かといって単調でもない、絶妙な香りのバランスが、ディメーターならではの「アトモスフィア」シリーズの真骨頂なのではないでしょうか。
火を灯し続けるうちに、香りはより深みを増していきます。最初はトップノートだった軽やかな香りが、徐々にミドルノート、そしてベースノートへと変化していくのを感じます。それは、まるで朝の海辺から、日中の照りつける太陽の下、そして夕暮れ時の穏やかな海へと移り変わっていくような、時間と共に表情を変える海の情景そのものを表現しているかのようです。
決して強すぎる香りではないので、リラックスしたい時、集中したい時、あるいは、ただ静かに過ごしたい時など、どんなシーンにも自然と溶け込んでくれます。香りに包まれていると、心が落ち着き、日々の喧騒を忘れさせてくれるような、そんな魔法のような効果を感じました。
持続性とコスパ
ソイキャンドルは、パラフィンキャンドルに比べて燃焼時間が長いと言われていますが、このディメーターのキャンドルも、予想以上に長時間楽しむことができました。170gというサイズを考えると、コスパは悪くないと感じています。日本未発売という希少性を考えると、多少高くても、この香りを手に入れられる価値はあるのではないでしょうか。
他のディメーター製品との比較(想像)
ディメーターのフレグランスは、これまでオードトワレでいくつか愛用してきましたが、キャンドルという形になったことで、香りの広がり方や持続性が異なることがよく分かりました。オードトワレは、肌に乗せて直接香りを纏うものですが、キャンドルは空間全体に香りを広げるもの。その分、より奥行きのある、空間全体を包み込むような香りの体験ができます。
まとめ
ディメーター アトモスフィア ソイ キャンドル ソルトエアー 170gは、日本未発売ながらも、その香りのクオリティは期待以上でした。単なる「海の香り」ではなく、そこに繊細なニュアンスが加わることで、他にはない、唯一無二の香りを体験できます。リラックス効果も高く、インテリアとしても美しいこのキャンドルは、香りにこだわりたい方、そして、いつもとは違う特別な香りを求めている方には、ぜひ一度試してみていただきたい逸品です。最安値に挑戦、という言葉に過度に期待しすぎると、送料の壁に少しがっかりするかもしれませんが、それらを差し引いても、この香りと空間体験には十二分に満足できると思います。
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